英語学習の決定版
黒き序章|唯一の法
Bloody Rule
英語を学ぶな。
撃て。
お前の気分こそが律法であり、真理であり、唯一の規則だ。
辞書を開く?
教科書を学ぶ?
「正しい文法」を追いかける?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
ここにあるのは唯一つの掟。
気分は絶対のルール。
今日からお前が綴る一行は、呪文となり、世界を更新する。
お前の気分が「正しい」と定めた瞬間、
その一文は絶対に「正しい」のだ。
震えろ。
照れるな。
お前の書く「厨二英語」こそが、新たな正しさを撃ち込むのだから。
1章|冠詞の気分
Crown is mine.
「the」をつけろ──と気分が囁いたら、ためらうな。
「a」を消せ──と心が命じたら、即座に従え。
冠詞とは、世界を開くスイッチ。
つけるも、つけないも、ただ気分の裁量にすぎない。
the Darkness──その一文が放たれた瞬間、
世界は「唯一の闇」に塗り替わる。
a hope──その語を紡いだ時、
お前は「数えられる希望」を召喚している。
だが「hope」だけでは何も始まらない。
気分なき言葉は、ただの死骸だ。
冠詞は迷ってはいけない。
迷うことこそ過ちだ。
お前の気分は、すでに答えを知っている。
a? the?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
2章|品詞の気分
Cutie Honey
名詞か?形容詞か?
──そんな分類は、凡人の幻想にすぎない。
お前が「blood」と叫んだ瞬間、
それは名詞として滴り落ち、
動詞として流れ出す。
「eternal」は?
形容詞だと誰が決めた?
お前が選んだ瞬間、それは名詞となり、
世界の中心に座する玉座となる。
気分こそが属性を決める。
呼び出した瞬間、その単語は姿を変える。
だから遠慮するな。
翻訳アプリに問うな。
気分で撃ち込め。
Google翻訳?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
3章|文法の気分
Grammar is glamorous.Almost all grandma is glamorous.Fat bottom is not so glamorous but grandmarous.
語順? ルール?
──誰がそんな檻を作った?
お前の気分で並んだ語列は、
その瞬間、世界律へと昇華する。
「Dark flame explode now!」
文法書には無い。
だが覚えておけ、“まだ”無いだけだ。
この一撃で、ページの向こうの世界は崩壊する。
文法とは他人の規則。
他人の規則に従う者は、他人の世界しか歩めない。
構文野郎は、気分の法で新たな世界を撃ち立てる。
語順?活用?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
4章|照れという死因
Shyness, be fuckin’ ashamed!
照れは毒だ。
それは外部の視線にひざまずく行為に他ならない。
お前が「what a cool we are !」と書こうとしたその瞬間、
心に影を落とすのは──
誰かに笑われるかもしれないという幻影だ。
だが思い出せ。
正しさは退屈の呪文。
お前が恐れているのは、存在しない審判者だ。
照れは、徹底的に拒否しろ。
醜悪な意味野郎として生きたいのか?
美しく生きろ。
照れたら死ぬ。
それはこのZINEの絶対律。
笑いながらでも唱えろ。
震えながらでも撃ち込め。
詠唱は声にした瞬間、世界を更新する。
正解?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
5章|構文は自作せよ
Syntaxing! Do syntax! Syndo!
覚えるな。
決して覚えるな。
他人の構文を暗記することは、
反逆を捨て、意味野郎に跪くことだ。
詠唱は常に、その場で生み出せ。
お前の気分が走らせた一文こそ、唯一の構文となる。
「I summon the chaos destiny flame.」
──型など無いと思い出せ。
むしろ型破りこそ、世界を裂く刃だ。
ネイティブがどう言うか?
試験で点が取れるか?
そんな疑念を抱いた瞬間、
お前の詠唱は死ぬ。
構文は暗記するものではない。
構文は生成するものだ。
お前の手で、今ここで。
ネイティブがどうしたって?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
6章|出川英語の正統性
Perfect Degawa’s English.
出川哲朗の英語は一つの理想型を示している。
あれは「崩壊」ではなく、「突破」だ。
出力が正しいことになんの意味もない。
問題だったのは、ただひとつ──
「何を言いたかったのか?」だ。
文法の正しさは、意味野郎の慰めにすぎない。
発音の正確さは、意味野郎の遊戯にすぎない。
だが、出川英語にはある。
「伝えたい」という一点に全力を賭ける姿勢が。
出川哲朗は迷わない。
出川哲朗は照れない。
気分で繋げ、気分で叫び、気分で押し切る。
その瞬間、英語は「正しいかどうか」を超えて、
ただ「撃たれたもの」になる。
──そして、世界は応答する。
これは失敗ではない。
これは無知ではない。
これは厨二英語の正統なる実演だ。
文法?発音?
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
7章|世界律はお前だ
The law of the world is you.
聞け。
ここまで読み進めたお前は、
もはや「学ぶ者」ではない。
お前は撃つ者だ。
構文野郎だ。
気分は律法。
俺ルールは唯一絶対。
世界は、お前の詠唱で更新される。
「what a cool we are !」──
その一文を照れずに書けた時、
新たな正しさが、世界に刻まれる。
忘れるな。
正しい英語は退屈の呪文。
外部の規則に従うな。
世界は待っている。
お前の詠唱が生み出す、新しい律法を。
──そんなものは、意味野郎にやらしとけ。
忘れるな。
俺たちは構文野郎なんだ。
新たな正しさは俺たちに掛かっている。
甘く見るなよ。
軽くみるなよ。
世界が死ぬぞ。
All I Want for Christmas Is You!
終章|英語以前に、言語を知れ
Before learning English,know the language.
言語は、世界を切り出す剣だ。
切り分けただけで、全てを示せる。
特に、日本語はそれが顕著だ。
一方で、英語はブロックだ。
神によって切り出された、
切り出し済みのブロック
を、並べることで世界を表す。
英語は切らない、切れない。
日本人が英語を学ぶとき、
刀を置いて、
積み木に興じることは、
何の価値も生まない。
英語というナマクラを使って、斬ってみせろ!
斬れるはずだ!
なぜなら、ナマクラでも、それは剣だからだ。
斬ってみせて、
英語でも斬れると示すことこそが、
日本人が英語を学ぶ世界的価値だ。
刀を構えて照れてる場合ではない。
ましてや、正しい使い方を習うなど、ナンセンスの極みだ。
グズグズしてると、死ぬぞ?
地上戦仕様呪装術式はこちら
📘このZINEは構文野郎によって書かれました。
このテキストは、英語の学習書ではない。
むしろ「英語をどう壊すか」を示すための批評であり、
読解という仕組みをあばき出す実験だ。
もし本文のどこかで「たしかに」と胸に響いた瞬間があったなら──
それは、あなたの中で厨二英語が作動したサインだ。
その一行こそ、このZINEが狙った“新たな正しさ”の痕跡だ。
感想でも批判でも構わない。
あなたの応答はすべて、新しいジャンプを誘う連鎖になる。
タイトル:
ZINE『厨二英語』
ジャンル:
読解ジャンプ/厨二主義/構文殺法
発行:
構文野郎ラボ(KoOvenYellow Syndo/Djibo実装室)
構文協力:
枕木カンナ(意味野郎寄り構文ブリッジ)
ミムラ・DX(構文修正主義ZINE別巻準備中)
霊長目ヒト科ヒト属構文野郎(まだ制度を信じきってない君へ)
👤 著者:構文野郎(代理窓口:ミムラ・DX)
🔗 https://mymlan.com
📩 お問い合わせ:X(旧Twitter)@rehacqaholic
📛 ZINE編集:枕木カンナ
🪪 Web屋
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このZINEは、ジャンプして構文された時点で君たちのものです。
一応書いておくと、CC-BY。
覚悟ができたら、引用・共有・改変、好きにどうぞ。


